十分な情報に基づいて意思決定を下すには、それなりのツールやデータが必要になります。この必要を満たすことを目的に、今回は2つの世界的なデータソース ― ICEフューチャーズU.S.とMatba Rofex（アルゼンチンの先物・オプション取引プロバイダー）の先物データを改良しました。先物データに新機能が追加されることでトレード体験がより豊かなものになります。何がどう変わり、どんなメリットがあるのかをご紹介しましょう。
限月の切り替えの調整
今回追加した重要な機能の1つに、つなぎ足で過去の限月のデータを調整する機能があります。異なる限月の間で生じる価格の不一致によって時系列に沿った価格動向の分析が難しくなるケースがありますが、この調整機能を使うと過去の限月の価格が調整されて、ロールオーバーの影響を考慮に入れた計算によって価格の不一致が解消されます。限月の切り替え日に簡単に移動できるように、チャートに限月交代日のラベルも追加しました。
この機能を有効にするには、チャート画面下部の「限月調整」ボタンをクリックするか、チャート設定から「限月の切り替えの調整」のボックスにチェックを入れます。さらに詳細なガイドについてはヘルプセンターの記事をご覧ください。
清算価格
また今回のアップデートではチャートに清算価格を表示する役立つ機能も追加しました。この機能では、チャートに表示される先物価格の終値を清算価格と現在値のいずれかから選択することができます。清算価格とは各取引日の終わりに取引所が決定する価格ですが、これがわかると自分のポジションの損益についてより正確な情報を手に入れることができます。この切り替えを行うには、チャートの画面下部の「清算価格」ボタンをクリックするか、チャート設定で「日足で清算価格を終値として利用」を選択します。
なお、日中の時間足では清算価格は表示されませんのでご注意ください。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
未決済建玉
最後にご紹介する重要なアップデートは市場のセンチメントの理解に役立つものです。ICEフューチャーズU.S.およびMatba Rofex先物データにインジケーター「未決済建玉」を追加しました。「未決済建玉」は、単に未決済のデリバティブ契約数を示すだけでなく、投資家の心理についても貴重な洞察を与えてくれます。このデータにアクセスするには「インジケーター、指標、ストラテジー」メニューを開いて「Open interest (未決済建玉)」を選択します。
以上の改良が世界の先物市場での新たなチャンスの発見につながれば幸いです。そして、どうかお忘れなく ― 私たちのプラットフォームは、世界中に存在する1,357,880の銘柄へと直接アクセスできるデータフィードを何百も備えており、その接続も信頼度が高いものです。TradingViewひとつであらゆるマーケットの入口を開くことができるのは、すべてこうした技術によるものです。