出来高ベースのインジケーターとして、新しく「出来高デルタ」と「累積出来高デルタ」の2つのインジケーターを追加しました。これらはチャート上の各バー内の出来高と価格変動のデータを使ってそのバーで生じた買い圧力と売り圧力の差(デルタ)を推定するもので、各銘柄のセンチメントと市場のダイナミクスについて考察を深めることができます。
通常の「出来高デルタ」ではバー内の時間足(つまり、チャートより下位の時間足)から各チャートバーを分析して、各バー内の出来高をプラス/マイナスに分類します。次に、分類された出来高の値を1本のチャートバーの形成中に徐々に累積していくことによって出来高デルタを計算します。そして、バー形成中に達した出来高デルタの最高値と最低値を記録します。以上の結果値がローソク足として表示されます。始値は常に0で、終値は最終的な出来高デルタ値を示し、高値/安値はそれぞれそのバーの出来高デルタについて最高値/最低値を示しています。
「累積出来高デルタ」も同様の原理に基づいていますが、こちらのインジケーターには一定期間にわたる出来高デルタをより広い視野で眺めることができるという利点があります。新しくバーが出現するたびに出来高デルタの値が前のバーまでに計算された累積値に加えられます。そして、期間の区切りが新しくなったところではじめてこの累積値の計算がリセットされます。そのため、新しく出現した出来高ローソク足の始値は期間の初めでないかぎりは前のローソク足の終値に等しく、高値/安値/終値についてもこの始値に基づいて計算されます。
これらのインジケーターが示す値の意味や設定内容については、それぞれのヘルプセンターの記事 ― 「出来高デルタ」と「累積出来高デルタ」 で詳しく知ることができます。
これらのインジケーターが私たちが考えていたとおり、皆様にとってもお役に立つものであれば幸いです。引き続き、フィードバックやご提案をお寄せください。それがプラットフォームをベストなものへと近づけていく力になります。私たちがTradingViewを構築しているのは皆様のためです。いつでもご意見をお待ちしております。